判例検索β > 昭和54年(あ)第365号
鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律違反
事件番号昭和54(あ)365
事件名鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律違反
裁判年月日昭和54年7月31日
法廷名最高裁判所第三小法廷
裁判種別決定
結果棄却
判例集等巻・号・頁刑集 第33巻5号494頁
原審裁判所名広島高等裁判所  岡山支部
原審裁判年月日昭和54年2月7日
判示事項鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律一一条にいう「捕獲」の意義
裁判要旨鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律一一条にいう「捕獲」とは、鳥獣を自己の実力支配内に入れようとする一切の方法を行うことをいい、鳥獣を現に自己の実力支配内に入れたか否かを問わない。
参照法条鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律(昭和53年法律76号による改正前のもの)11条,鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律(昭和53年法律76号による改正前のもの)21条1項1号
裁判日:西暦1979-07-31
情報公開日2017-10-17 14:04:01
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主 文
本件上告を棄却する
理 由
弁護人岡崎耕三、同岡本栄、同小倉康平の上告趣意第一点は、判例違反をいうが、所論引用の判例は事案を異にし本件に適切でなく、同第二点は、単なる法令違反の主張であり、同第三点のうち憲法三八条三項違反をいう点は、記録によると、原判決及び一審判決は被告人の自白だけで犯罪事実を認定したものではないことが明らかであるから、所論は前提を欠き、その余は、事実誤認の主張であつて、いずれも刑訴法四〇五条の上告理由にあたらない。
なお、鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律一一条にいう捕獲とは、鳥獣を自己の実力支配内に入れようとする一切の方法を行うことをいい、鳥獣を現に自己の実力支配内に入れたか否かを問わないものと解するのが相当である(大審院昭和一八年(れ)第九六六号同年一二月二八日判決・刑集二二巻三二三頁参照)から、被告人が原判示公道上において狩猟鳥獣であるカモに向け猟銃を発射したこと自体によつて同条三号違反の罪が成立するとした原審の判断は、正当である。
よつて、刑訴法四一四条、三八六条一項三号により、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。
昭和五四年七月三一日
最高裁判所第三小法廷
裁判長裁判官 江 里 口 清 雄 裁判官 高 辻 正 己 裁判官 環 昌 一 裁判官 横 井 大 三
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